ソフトウェア開発業の継続課金サービスにおける経理処理のポイント

ソフトウェア開発業の継続課金サービスにおける経理処理のポイント

こんにちは。「クロジカ請求管理」コンサルティングチームの花田です。

テレワークの普及が進み、ソフトウェア開発業でも継続課金サービスが増えています。しかし継続課金サービス提供時の経理処理方法がわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。本記事ではソフトウェア開発業における継続課金サービスの請求、入金消込、前受金管理などの経理処理方法について解説します。

ソフトウェア開発業の課金サービス、ASPのメリット

ASPとは(Application Service Provider)の略語で、インターネット上でアプリケーションを利用できるサービスです。ネットワーク環境が整っていればどこにいても利用できるので、顧客層を広げられます。さらに顧客側は安価でシステムを利用できるためリピート率があがりやすく、長期的に利用してもらえる傾向が強いです。長期的な利用につながれば中長期的な売上が上がるので、利益の見通しや資金繰りの見通しが立てやすくなることから、安定した経営にもつながります。

課金のタイミングと請求のタイミング

継続課金には期間ごとに課金する「定期課金」や使用した分を課金する「従量課金」、一カ月間の契約で課金する「月額課金」などがあります。ソフトウェア開発業では「月額課金」を採用することが多いです。顧客によって毎月、数カ月ごとなど課金タイミングや請求期間が異なるため、入金時に「売掛金の回収」として処理をするのか、「前受金の受け取り」として処理をするのか、正確な判断が必要になります。

売掛金の回収?前受金の受け取り?正しく判断するポイント

売掛金の回収か前受金の受け取りかを正しく判断するために確認するべきポイントを2つご紹介します。

売掛金の回収か前受金の受取かの判断ポイント

(1)入金額が何カ月分に相当する金額なのかを確認しましょう。
顧客ごとに課金、請求期間が1カ月~数カ月と異なる事が多いので、入金額が何カ月分に相当する金額なのかを確認します。その時点で何カ月分の利用料の入金であるか把握します。

(2)どの期間に対応している代金であるかを確認しましょう。
どのサービスの提供期間に対応している代金であるのかを確認します。ポイントを一言で伝えると、過去か未来かです。
サービスの利用期間が経過した(過去)分の代金であれば「売掛金の回収」です。サービスの利用期間が未到来(未来)分の代金であれば「前受金の受け取り」として処理します。

(1)と(2)の内容を照らし合わせて売掛金の回収か前受金の受け取りかを判断しましょう。

売掛金と前受金の管理

売掛金は、入金を確認した時点で入金消込処理が必要です。正しく消込処理が行われなければ未入金として債権が残ってしまい、誤って顧客への二重請求を起こしかねません。信用問題にも関わるので慎重に処理を行いましょう。
顧客件数が多くなると消込漏れや、別顧客の債権の誤消込などのヒューマンエラーが起こりやすくなるので、十分な注意が必要です。
前受金は、受領時にどの期間に対する代金なのかを確認して消込処理まで管理を怠らないことと、サービス提供が終了した月ごとに必ず売上(収益)に分割計上することが大切です。この処理を忘れてしまうと収益が計上されず、誤った月次、年次決算になってしまうので、必ず毎月チェックしましょう。

まとめ

今回は、ソフトウェア開発業の継続課金サービスに関する経理処理をお伝えしてきました。
ASPサービスは、少額の設備投資、安価な月額で気軽に始められるので、多くの顧客に利用されるサービスです。経理担当としては、利用状況、請求状況、入金状況を個々に管理する必要があります。顧客ごとの細かな情報を把握し、漏れなく経理処理が進められるようにしましょう。

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